出口と新たな入口(400字のニューノーマル)Coronavirus
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SARS-CoV-2を「正当にこわがる」
(一社)日本歯科医学会連合 理事
村上伸也SARS-CoV-2に関する情報が極めて限られていた状況で緊急事態宣言が発出され、本年の4月から5月にかけて、私どもの大学病院での歯科診療は大きく制限されることになりました。その後、緊急事態宣言は解除され、徐々にSARS-CoV-2の情報も整理されるようになりましたが、依然としてSARS-CoV-2を「正当にこわがる」事は、容易ではありません。無症状の感染者が多く存在すること、感染者の唾液中には多数のSARS-CoV-2が存在することなどは、歯科診療を継続するにあたり十分配慮し注意しなければならない情報でしょう。また、withコロナの時代に求められるPPEの着用基準についても、引き続き走りながら考えていかざるを得ないのが実情です。今我々が、注意深く継続している歯科診療の積み重ねこそが、歯科におけるニューノーマルを構築する礎になるのでしょう。誰も「正当にこわがる」術を持たない今、絶えずその時の正しい情報にアクセスし、対応を修正してくいくことが求められています。
(令和2年9月29日 記)